燕岳登山の感想とその時の話し

燕岳に登った時の話し。といっても中学生の時なのでずいぶんと昔のはなしなんですがね。


海と山だと山の方が好きなんだが、登るほど好きでもないんだな。じゃあなぜ登ったかというと、学校の行事で強制的に登らされたんだよ。長野県の学校だからなのか、中1はキャンプ、中2は登山、中3(中2の終わり頃だった記憶がある)は修学旅行となっている。


まずね、登山係みたいなやつがいたんだよね。燕岳登山にあわせて作られて、俺の友達がなってたんだけどさ。そいつを筆頭に登山計画みたいなのが立てられたんだわ。登山計画と言っても、どんな山なのか、どんな植物があるのか、雷鳥の生態は、食事の班は、なんて感じのものなんだけどね。


それから一番面倒だったのが体力作り。2リットルペットボトルをリュックに3本くらい入れて毎朝毎朝、校外をぐるぐる歩き回るのさ。俺はほとんど真面目にやらなくて、登山係の友達がブツブツ文句を言っていたな。


ってな感じの準備をして、いざ登山当日。早朝、学校からバスで向かい登山開始さ。疲れる前に休憩をとりながら登っていった。前日に登った人達とすれ違ったりもしたな。結構な年配登山者も多かった。そしたら、肝心の登山係が一番最初にくたばりやがったんだわ。俺なんか全然平気なのに。「ほらみろ、2リットルのペットボトル入れた体力作りなんか無意味じゃないか」って言ってやりたかったよ。でも今考えるとたぶん、友達はパッキングと歩き方がダメだったんだろうな。アスファルトの上を歩いて訓練したってしょうがないって事さ。


そんなこんなで山小屋の燕山荘に無事到着。気圧のせいなのかオナラがめちゃくちゃ出た。そんなに高い山でもないと思うんだけど、高山病で具合が悪くなった人もいたな。燕山荘しか山小屋を知らないから比べようもないけど、結構広かった記憶がある。でも飯は激不味。ホテルじゃないから致し方ないね。そして相部屋。相部屋っていうより大広間って感じだった。まあ、同じクラスの連中との相部屋だからいいけど、普段行ったら横には知らない男性が寝てるわけでしょ。それは嫌だな。


食事の前に手を洗ったんだけどね、水がものすごく冷たくて気持ちがよかったんだよ。あまりに冷たくてごくごく飲んじゃった。ものすごく美味かったな。そしたら食事中に「山の水は菌が入ってるかもしれないのでそのまま飲まないように注意しろ」とか先生が言い出しやがったのさ。遅いよ! 飲んじまったよ! たらふく飲んじまったよ! それを聞いたとたんに腹が痛くなってきたのさ。たぶんプラシーボ効果ってやつだ。


次の日、早朝から山頂を目指してご来光を見てきた。感動的だと騒いでいた人もいたけど、「こんなん飛行機乗れば見れるじゃん!」が正直な感想だった。そしてなぜか全員で歌った。今考えても意味不明だが、当時もかなり意味不明だと思った。疲れた、眠い、風呂入りたい、美味いもん食いたい。思うのはそんな事ばかり、達成感なんかまるでなかった。


下山は早く、登りよりずっと早く着いた。そんなこんなで俺の燕岳登山は終了した。

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