【解説と感想】映画 スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめて

映画プリキュア記念スタンプの写真

というわけで、映画プリキュアを見てきたので感想を書きたいと思う。感想でネタバレ無しだと「感動した、楽しかった」くらいの感想になってしまうので、映画を観た後に「コイツはそう感じたのか」と読んで欲しい。

 

明確な敵が出てこない

開幕バトルは毎週お馴染みのノットレイとのバトル。

だが映画限定の悪というものが今回は出てこない。出てくるのはスタードロップ(劇中ユーマと呼ばれている)を狙ったハンター達だ。

ハンターもお尋ね者なので悪といえばそうなのだが(でもユニもお尋ね者だし)、地球人をどうこうしてやろうという感情はない。あくまでもスタードロップが欲しいというだけだ。

スタードロップを手に入れ、オークションにかけ、大金を手にいれる。

これがハンター達の目的で、スタードロップで世界を支配してやろうという考えもない。

アフリカゾウを狩る人間と変わりない。

なんとも考えさせられる。

 

善も悪も主観に過ぎない

明確な敵が出てこないのと同様に、善と悪もまた曖昧に描かれている。

最初、ララはユーマを警戒していたけれども、地球人がひかるのような善人ばかりではないとユーマに警告するシーンもあった。

ララはユーマを悪かもしれないと疑っていたが、それが完全に善に変わった瞬間だ。

地球の外から来て、しばらく地球で過ごしたララだからこそ、どちらの立場も理解しているのだろう。

受け入れる側も来る側も、善である保証はなく、悪である確証もない。

過ごした環境に大きく影響を受け善になりまた悪ともなる。

善の星に育てるために星空刑事はユーマを保護するが、その保護が善であるという考えも星空刑事の主観であるから、善である保証はない。

正しく育てたつもりの子がグレるというのは人間ではよくある話。

映画ではそんな先の先までは視聴者の想像でしかないが。

善とは何か、悪とは何かを考えさせる作品でもあった。

考えてみればアニメ版でもアイワーンとユニ(バケニャーン)の話が善と悪は主観であるとい言う内容だった。

今回のプリキュアの一つのテーマなのかもしれないと思ったりしている。

 

スタードロップ(ユーマ)

この映画の重要キャラ。やがて星になる存在。それがスタードロップ(ひかる命名、ユーマ)。

まだ善でも悪でもない存在。色々経験して、その経験の色が出た星になるという事らしい。

なので正しい管理下に置くために星空刑事が保護をしようとしているのだ。それを狙うのが先ほども出たハンター達。

そうは言ってもスタードロップが星空刑事の物というわけではない。星空刑事は良かれと思って保護をしている。

スタードロップは自らの経験を元に、その経験の色が出た星になるという事らしい。

なので劇中ではララ達と訪れた思い出の地を形成し、最後はひかるとララを足して割ったような姿で登場する。

そのシーンは感動。マジ感動。

善、悪、という抽象的な存在を具現化した存在がスタードロップなのだろうと感じた。

 

主人公はララとひかる

今回はララとひかる、そしてユーマにフォーカスが当たっている。

特にユーマに対するララの感情の変化がとてもよく表現されていた。

宇宙人であるララは同じく宇宙から来たユーマにひかるとは違う視点で見ていたのかもしれない。

最後も二人がユーマを救い出す。他の3人はあくまでもサポートを担当している。

 

アニメとリンクする星空刑事

ちょうどテレビでは映画公開前の話で星空刑事が出てきてユニと出会っている。

なので映画ではお互い知っている前提で話が進む。映画だけ見る人(映画だけ見る人はおそらくごく少数だろう)はこの辺が繋がらないので「?」かもしれない。

 

12星座のドレスにも注目

12星座のドレスのデザインが凝っているので注目すると楽しめる。

LINEで友達登録していると公開前に毎日ドレスの解説が送られてきた。そこでドレスの事前知識を得ていたのでより楽しめた。

例えば、いて座は弓道の袴をイメージしたドレスデザインになっていたりする。

また、技はもちろん何気なく見過ごしてしまうがアクセサリーもその星座がモチーフになっていたりする。

かに座のサーフィンシーンが特にカッコよかった。

と言うわけで、深く考えるとかなり深い、とても感動的な作品だった。おすすめ。

映画プリキュア記念スタンプの写真